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のどぐろの知識

  • のどぐろの価値

     最後に、ここまで語ってきたのどぐろの市場価値および今後ののどぐろについてお書きします。 2014年以降、のどぐろは地元の人のみが食べている庶民的な魚から、海外のミシュランレストランや国内の一流料亭からも注目される高級魚となりました。 2015年~2018年頃がのどぐろの人気がピークに達している時期で、メディアへの露出、飲食店からの需要、各地で商品化が増えたことで、総じて漁獲量も増えていて浜田漁港にとっても大きな話題性を呼んでいました。のどぐろは浜値でキロ単価2,000円を超す当時としては破格の高級魚で、同じく高級干物であるキンキ(キチジ)やキンメダイに比べて魚体が小さいため、かなり高価な魚という印象が付きました。ですが、人生でのどぐろを食べたことない人がほとんどだったため、「TVで見たから一度は食べてみたい」というお客様や、「産地で食べた味が忘れられない」という反響の声が当社へも多くありました。皆様の中にもこの時期に初めてのどぐろを食べてファンになったという方が多いのではないでしょうか。この時期の急激な需要増加の影響もあったのか2020年頃からのどぐろの水揚げが低調な年が続き、漁獲されたサイズも小振りなものが目立つようになりました。供給が需要に追いつかない日々が続いていて、今では当初の2倍~3倍のキロ単価4,000円~6,000円が当たり前になっていて、ますます手の届きにくい高級魚になっています。この流れは、今後も続くと見られ全国から最高の魚が集まる豊洲市場はもちろんのこと、島根県や山口県といったのどぐろの一大産地、金沢など人気のある観光地でさえのどぐろは希少魚となっています。皆様も見かけたら是非お召し上がりください。

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  • のどぐろの味と美味しい食べ方

     のどぐろは、白身魚でありながら脂がしっかりとのっていて、柔らかくてとろけるような身質が特徴的です。魚自体にしっかりとした味わいやクセが強いわけではないので、様々な加工や調理方法によってのどぐろの美味しさは2倍3倍にもなります。特に火を通すことでとろっとした脂がまろやかに感じられ食べやすくなります。主なのどぐろの食べ方は以下の通りです。・一夜干し(干物)・・・のどぐろの柔らかい身を干すことで食感を良くし、余分な水分を出すことで旨みを濃くします。焼くことで魚にジューシー感を与え、老若男女問わず美味しく召し上がれる食べ方です。・塩焼き・・・干物よりもふっくらとした柔らかい身質を堪能できます。脂が多いので骨離れも良く食べやすいです。・煮つけ・・・島根県浜田市では昔から小型ののどぐろが獲れた時は煮つけが定番でした。醤油と味醂でつくる甘めのたれでじっくりと煮込んだのどぐろの身はほろほろに柔らかく、白米がすすみます。・しゃぶしゃぶ・・・のどぐろのもつ脂の甘味や旨みを1番に感じられる食べ方です。サイズが大きいノドグロの方がクセが少ないので、しゃぶしゃぶには適しています。・炙り(刺身)・・・特に鮮度の良い、赤色にぴかぴかと光るのどぐろが取れた際には是非食べてもらいたいです。産地でも観光客の方に人気のある食べ方です。皮が固いので、ご家庭で調理される際は炙ることをおススメします。

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  • のどぐろの産地

     のどぐろは、日本海側の北陸~山陰~長崎までが主な産地となっています。それぞれの産地でのどぐろの獲り方や、獲れる大きさ、獲れる量、美味しい食べ方は異なってきます。全体的な水揚げ量からいうと、山陰沖付近で多く獲れていて、島根県と山口県の2県の水揚げの合計が全体の約80%を占めています。その理由はおもに2つあり、1つは山陰沖(特に実際にのどぐろ漁が行われている対島付近)には暖流と寒流が交わる潮目が存在し、そこで生息するプランクトンが豊富であるので魚が良く育つということ。もう1つは、のどぐろを獲る漁法にあり、島根・山口の両県では、古くから底引き網漁業が根付いていて、海底100~200メートル付近に生息しているのどぐろを大きな網で1度にまとまった量を獲ることができるからです。 島根県はプライドフィッシュ(地元漁師が自信をもっておススメする魚)の1つにのどぐろを選定していますし、浜田市は市の魚にのどぐろを制定しています。水揚げ量が全国トップクラスなのはもちろんですが、ブランド化、PRするという面においても島根県はのどぐろの一大産地であると言えます。

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  • のどぐろの旬はいつ?

     そもそも「旬」という考え方には2パターンあり、“1年の中で最も脂がのる美味しい時期”と“その魚が大漁にとれて手に入りやすい時期“に分けて考えられています。その考え方の違いからのどぐろの旬にも幾つか所説があり、旬は「1年中」・「夏~秋」「秋~冬」などと記載されていることが多いです。 島根県水産技術センターの研究によるとのどぐろの脂質含有量は季節によって変動することがないとされていて、1年中ずっと脂がのっていて旬に限らず美味しく食べられるということです。もともと他の白身魚に比べて断然脂がのっているのでどの時期に食べても外れなく美味しく食べられるのがのどぐろの良いところでもあります。「夏~秋」は、産卵期前でのどぐろが体に脂肪を蓄えるからということからきています。実際のところ、8月中旬~9月にかけて獲れるのどぐろは特に脂がのっています。浜田漁港や下関漁港では、禁漁期間明けとなるこの時期が年間を通じて最ものどぐろが水揚げされる時期であることから、のどぐろの脂ののり具合と水揚げ量の多さという観点からいうと、「夏の終わり~9月頃」が旬と言えるでしょう。「秋~冬」時期は、数年前までは「夏~秋」と同じくらいの水揚げ量があり、日本海の寒さに耐えるのどぐろが脂肪を蓄えると言われてきました。しかし、ここ数年は冬時期ののどぐろの水揚げが低調になっているため、食べられる機会も少なくなりました。美味しい時期だけど、お目にかかりにくいという幻し要素からすると「秋~冬」ものどぐろの旬と言えるはずです。水揚げされる地域や、魚屋さんの旬に対する考え方でものどぐろの旬は変わってきますので、実際に産地へ出向いたり、問い合わせをしてみたりして旬をお確かめください。

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  • なぜのどぐろっていうの?

     実は、のどぐろ(喉黒)という呼び名は「喉の奥が黒い」という由来で付けられた通称になります。 正式名称(標準和名)はアカムツ(赤睦)です。ムツという文字が使われていますが、分類上は本ムツやクロムツとは異なり、すり身や練り物の原料としてよく使われている「ホタルジャコ科(スズキ目スズキ亜目)」に属します。関東方面や東京では、赤色をしたムツということでアカムツという呼び名が昔からの主流です。「むつ」には「脂っこい」「むつっこい」という意味合いも含まれていますので、脂がのっているのどぐろにぴったりですね。 のどぐろという呼び名は主に、日本海側ののどぐろの産地である、新潟県・富山県・石川県(金沢)・福井県・兵庫県(香住)・鳥取県(境港)・島根県(浜田・大田・出雲・松江)・山口県(下関)・長崎県(対島)辺りでは一般的に呼ばれていましたが、2014年に島根県出身のプロテニスプレーヤー錦織圭選手が「のどぐろが食べたい」と発言されたことがのどぐろという呼び名を全国へ一気に拡大させ、メディア・飲食店・世間一般の生活に置いてもアカムツよりものどぐろの愛称で呼ばれることが多くなりました。 ちなみに、島根県浜田漁港の水産のプロたち(漁師、競り人、仲買人など)は、現在ものどぐろではなく「ムツ」または「アカムツ」と呼んでいます。漁港で競る際に使用する発泡スチロールには「のどぐろ」ではなく「ムツ」と表記された魚が並び、浜田漁港周辺の鮮魚店に並べられている値札には「アカムツ」と表記されることがほとんどです。

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  • はじめに

     干物にしたら1番美味しい魚は何ですか?とお客様に聞かれたら、僕は真っ先に、「のどぐろ」と答えます。毎日のどぐろの事を考えているからこそ特別な思い入れがあり、食べた時の美味しさにも反映されるのでしょう。このショップでお買い物される皆様にも同様に、のどぐろの事をよく知ってお召し上がりいただくことで、これまで以上に美味しくお召し上がりいただければ幸いです。

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銀行名: 山陰合同銀行 0167
支店名: 浜田支店 043
口座種別: 普通
口座番号: 3820354
口座名義: 株式会社シーライフ
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地域名 常温配送料金 冷凍配送料金
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東北地方 1,100 1,320
関東地方 750 1,150
中部地方 800
※新潟・長野 930
※山梨 750
1,150
関西地方 770
※三重 800
※和歌山 640
1,050
※三重 1,150
中国地方 640 1,050
四国地方 800 1,050
九州地方 770 1,050
沖縄県 1,910 2,100

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